フッ素

フッ素塗布はなぜ有効か

フッ素君 今ではごく一般的な予防法として自治体でも行われていたりします。
これはどういった仕組みで有効と言われているのかを、簡単に説明します。
フッ素の効果としては、以下の3項目があげられます。

● 再石灰化の促進
● 抗菌・酵素作用
● 耐酸性の向上


それぞれについての説明

再石灰化の促進: フッ化物は脱灰を起こしかけたエナメル質に取り込まれやすく、 フルオロアパタイト(FH)を生成し、再石灰化を促進します。
これによって、起こること
· 結晶性の高いエナメル質アパタイトの生成
· エナメル質アパタイトの結晶性の向上(フルオロアパタイトの生成)

抗菌・酵素作用: フッ化物が細菌の働きを抑えて、酸が作られるのを抑えます。
これを酸産生の抑制効果と言います。

耐酸性の向上:フッ化物がエナメル質の結晶内部に入り込み、 フルオロアパタイト(FA)という最も安定した結晶を作ります。
これにより、口腔内のPH(ペーハー)の低下に対しても耐酸性が向上します。

水道水へのフッ素添加について

海外では積極的に行われている地域もあります。
日本でも京都山科地区で行われましたが、はっきりした有意差が認められました。
では、(歯科医の働きかけにもかかわらず)水道水へのフッ化物添加が行われないのは どうしてなのでしょうか?
それは、
個人の意志とは無関係に摂取させられてしまうという懸念と 過剰摂取の問題だということです。

過剰摂取による歯の異常についての詳しい説明もご覧下さい。